はじめに
今回は、AWS EC2(Amazon Linux release 2)でPHPのライブラリをインストールする手順の解説です。
GDは、画像処理用のPHPライブラリで、画像の編集と生成が可能になります。
導入した時のことをまとめましたので、ご参考ください。
前提知識
CUI(Tera Termなどの黒い画面)で操作ができる前提で書いています。
インスタンスに接続して、記事で紹介しているコマンドを実行できる程度でOKです。
※2023年6月5日時点の情報です。
※コマンドについてはこちらの記事で解説しています
インストール手順
まずはGDの有無を確認します。
以下のコマンドでインストールされているかを確認することができます。
$ php -m | grep gd
結果が何も表示されなければ、インストールのコマンドを実行する必要があります。
続いてインストールが可能なライブラリを確認。
$ yum list | grep php*-gd
yum list | grep phpはインストール可能なライブラリを検索するコマンドです。
そのまま実行すると大量のライブラリが表示されるので、今回は-gdを足して表示結果を絞り込んでいます。
実行結果
php-gd.x86_64 8.0.28-1.amzn2 amzn2extra-php8.0
実行結果に表示されたライブラリをインストールします。
$ yum install php-gd.x86_64
[y/n]
と表示されたらy
を入力してください。
目的に応じて関連するライブラリも追加でインストールします。
◇画像を読み込み、書き込み、編集するライブラリ
PNG
$ yum -y install libpng-devel
JPEG
$ yum -y install libjpeg-devel
GIF
$ yum -y install giflib-devel
◇フォント描画ライブラリ
$ yum -y install freetype-devel
必要なライブラリを全てインストールしたら、apacheを再起動します。
$ sudo systemctl restart httpd
再起動後に確認のコマンドを入力してライブラリが表示されていれば、インストールは無事完了です。
さいごに
GDライブラリ本来の用途は画像の編集と生成ですが、Webページの表示速度を改善するために必要になったのもあり、導入方法を記事にしました。
その目的はまた別に記事としてまとめる予定です。
今回は以上です。